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2018/06/27

なぜ埼玉にうなぎ料理の店が多いのか?

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
宇都宮といえば餃子、横浜といえばシュウマイといったように、日本各地には必ずと言っていいほど「ご当地グルメ」があります。では埼玉といえばどんなグルメが思い浮かぶでしょうか。

ほとんど知られていませんが、実は埼玉には密かに「うなぎ」の名店が揃っています。それはなぜなのでしょうか?全国のみなさんにも知ってもらいたい、埼玉とうなぎの不思議な関係の秘密に迫ります。

なぜ埼玉でうなぎなのか

埼玉でうなぎが食べられるようになったのは、江戸時代だといわれています。当時、浦和の周辺にあった川や沼地では、川魚に混じってうなぎが生息していました。

江戸と京都を結ぶ中山道、日本橋から3番目の宿場町として栄え、多くの人が行き交い賑わいを見せていた江戸時代の浦和周辺。そこには、川や沼で魚釣りをする行楽客の姿がありました。訪れる行楽客のために地物のうなぎを出したところ、これが大評判となりました。その後、わざわざうなぎを食べるためにここへ訪れる人の姿もあったのだそうです。

大正時代に入ると、都市開発が進み天然のうなぎは姿を消してしまいます。しかし、うなぎが採れなくなってしまった後も、蒲焼店は伝統の味を守るべく営業を続けてきました。

現代でも多くの人を魅了している浦和のうなぎ、その美味しさの秘訣は「白焼き」にあります。うなぎを蒸す前に軽く焼きを入れ、旨味を一度閉じ込めます。そこから更に焼きとタレ付けを繰り返し、深い味わいに仕上げていくのがこだわりです。

浦和の老舗で蒲焼を食べ比べる際には、店舗ごとに異なるタレの味わいも堪能してみてください。

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うなぎの伝統を守れ!浦和の知られざる努力

江戸時代から続く食文化を守るため、埼玉ではうなぎを食べるだけではなく、さまざまな取り組みを行っています。実際に埼玉で行われているイベントや、うなぎのゆるキャラについて紹介します。

・浦和うなこちゃん
さいたま観光大使である「浦和うなこちゃん」は、浦和のご当地キャラクターです。その愛らしい表情はひと目見ただけで、やなせたかしさんがデザインしたキャラクターであることがわかります。

そのモチーフはもちろんうなぎです。浦和のPRのため、各種イベントに出没したり、オリジナルの「うなぎ小唄」を披露したりと精力的に活動しています。

浦和地区内には、うなこちゃんの石像が数箇所設置されており、浦和駅前や公園、うなぎ店の店舗などでその姿を見ることができます。

・浦和のうなぎを育てる会
1993年、浦和のうなぎ店によって結成された団体が「浦和のうなぎを育てる会」です。浦和のうなぎを広め、伝統を継承していくために、後継者の育成や地域活性、観光振興に取り組んでいます。

地域イベントにも積極的に参加し、現在ではニホンウナギの資源保護活動にも注力しています。

・さいたま市浦和うなぎ祭り
浦和のうなぎを盛り上げるために始まったこのお祭りでは、2,000円で購入できる豪華なうなぎ弁当を楽しめます。さらに、うなぎのつかみ取りを始めとしたうなぎを五感で楽しめるイベントが満載。2018年5月で17回目を迎えます。

お祭りにはもちろん、うなこちゃんも参加し、歌や踊りを披露します。

・図書館に設けられたうなぎコーナー
さいたま市の図書館では、浦和のうなぎにちなんだうなぎコーナーが設けられています。うなぎ関連の書籍をまとめたブックリスト「読むうなぎ」まで用意されており、その本気度は確かです。

単なる料理本やうなぎの生態を記した本にとどまらず、うなぎのエッセイ、絵本、更にはうなぎを育てるための書籍まで網羅しています。

「蒲焼発祥の地」埼玉の挑戦

2014年、ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されました。今までのようにうなぎで街をPRしたいのであれば、これからはニホンウナギを守る活動にも力を入れなければいけません。

そこで「浦和のうなぎを育てる会」では、完全養殖のうなぎ実用化に向けて募金活動を行っています。うなぎを守り、育て、そして食べる。うなぎ料理発祥の地として、これからも埼玉ではうなぎに関する多様な活動を行っていくでしょう。

多くの人が関わり守ってきた浦和のうなぎ、一度現地で本場の味を楽しんでみてはいかがでしょうか。

執筆:株式会社ZUU

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