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2018/10/12

【埼玉から躍進する起業家インタビュー vol.1】株式会社丸和運輸機関 代表取締役社長 和佐見 勝 様

<株式会社丸和運輸機関 代表取締役社長 和佐見 勝 様>
<株式会社丸和運輸機関 代表取締役社長 和佐見 勝 様>
「桃太郎便」のサービスを展開する丸和運輸機関様。3PL(サードパーティ・ロジスティクス)事業者として、「お客様第一義」をモットーに、グループ全体で全国125ヵ所に営業所を持ち、国内の物流を支えています。現在、アマゾンやマツモトキヨシ、ダスキン、ミスタードーナツ、イトーヨーカ堂、良品計画、コープみらい、コープ東北、ニトリなど業界のリーディングカンパニーが主要取引先に名を連ねる同社は、1970年に埼玉県で産声を上げました。

創業者であり、今もなおトップとして組織を牽引しているのが、代表取締役社長の和佐見勝(わさみ・まさる)様です。トラック1台から運送業をスタート、一代で東証一部上場企業まで成長させた和佐見様の起業家人生、そして埼玉りそな銀行・プレミアサロンへの期待を伺いました。

人生観を左右した病床の母。強い独立心を原動力に中学生から商人の道へ

ーー丸和運輸機関様は、「低温・食品物流」「医薬・医療物流」「常温・EC物流」を事業の主軸にされています。現在も創業の地、吉川市に本社を置かれていますが、いまや売上高743億円(2018年3月現在。2019年3月847億円目標)を超え、増収増益が続く優良企業でいらっしゃいます。現在に至るまでには、和佐見社長の波乱万丈な「商人道」があったそうですね。高校には進学せずに、商人の世界に飛び込まれたとか。

はい。私は農家の生まれなのですが、極めて自立心が強い少年でした。それというのも、小学生の頃、結核で入院していた母の存在が大きかったかもしれません。父は毎晩お酒を飲む人で、「母さんが病気で苦しんでいるのになぜ?」と、子どもながらに反発心を抱いていました。ただ、父にも事情があって、町内の世話係だったために飲んでコミュニケーションをとっていたそうなんです。でも、小学生の自分には、そこまでは理解できなかった。母にどうしても会いたくて病院に行きますと、私の手を握った母の手があまりに小さく感じ、これではいけない、自分がしっかり稼げる人間になろうと決意。それが私の人生において、はじめて"急カーブを曲がった瞬間"だったと思います。それから、中学校入学と同時に吉川市にあった合同市場の青果市場でアルバイトをはじめました。

ーーそれから、どのような経験を積まれたのでしょうか?

青果市場で出会った丸日青果の駒野社長の生き方がとてもかっこよく、この人のもとで修業したいと思い、商売のイロハをいちから教えてもらいました。「成人までに独立したい」とお願いして、中学卒業後は進学せずに、丸日青果「八百正」で仕事を覚えることに。また、千葉県野田市の飯島青果 飯島社長からは、仕入れた野菜を東京の市場でセリに出す「仲買人」や、種を蒔いて芽が出る前に買い付ける「青田買い」なども勉強させてもらいました。19歳になると千葉県習志野市ではじめて自分の青果店を開業。それから21歳で東京に出店して、かなり繁盛しましたね。

ーー順調な滑り出しのように思われますが、なぜ分野が異なる運送業に転じられたのでしょうか。

私が保証人を引き受けた方が、自動車事故で亡くなったことが転機でした。当時は今と違って、亡くなった後も保証人が全額支払わなければいけない決まりだったんです。それで、お店を失ってしまいました。その時、残ったのがトラック1台。どうしたものかと頭を抱えていた時、運送業をしていた友だちから、一緒に食事をしないかと声をかけられ友人の会社に訪問すると「これからお客様のところに荷物を積みに行くが、一緒にくるか?」と誘われたんです。その会社の運転手さんとお客様である配送担当の人との話を聞いていると、運転手さんの言葉遣いがあまりにも乱暴で、お客様に対する言葉ではなく驚きました。友人と食事をしながら、お客様に対する言葉遣いがあまりにもひどいではないかと言うと、運送業界はこれが普通だと聞き、それは問題だと友人に話しても運転手の人達は日頃からこのような態度と言葉遣いだから気にしてはいないと相手になりませんでした。そこで、自分だったらもっとお客様に喜ばれるサービスが出来ると思いました。

社員は人材ではなく「人財」。人が成長しない企業は膨張するだけ


ーー社長にとっては、想像だにしなかった事業の船出だったのですね。青果店でのキャリアは活きましたか?

大いに活きました。営業活動を展開しましたが、約2か月以上も運送の仕事が貰えず、頭を抱えました。2か月半が過ぎてようやく"初荷"となる仕事を頂きました。初荷はあまりにも嬉しく、配達途中何度もトラックを止め溢れる涙を拭きながらお届けしたことは今でも忘れません。運送業界のビジネスのあり方に疑問を感じたことをきっかけに、自分が小売業で培った経験を活かし、「心ある運送業を新しい価値として届けたい」という思いで、翌日から営業にあたりました。それが今に至ります。

ーー桃太郎便ではドライバーの「挨拶」と「返事」が徹底されていると伺いました。そうしたところも、心を大事にされているからなのですね。

荷物は「声なきお客様」なので、まずはお荷物を大事にお手元に届けることが何よりも大切です。そのうえで、私たちの喜びはお客様にご満足いただいてこそ得られます。では、ご満足いただくためにどうしたらいいか、その基本動作が「挨拶」と「返事」「小走り」と「お辞儀」です。

私たちはEC・ラストワンマイル当日お届けサービスにあたって、「桃太郎便の●●です。本日はありがとうございます。本日お買い上げいただいた●●の商品をお届けにあがりました。確認をお願い致します」と両手でお渡しします。それが、ご満足いただけるサービスの基本です。

ーーポリシーに基づいた行動が、しっかりと評価につながっているのですね。

我々は、とにかく社員の教育に力を入れています。それは、人材を「人財」と捉えているからです。「人財」を育成するためにも、表面的なスキルやノウハウを教えるだけではなく、「何のために仕事をして、どのような時に感謝されるのか」といった「人間学」を説かないといけません。そのような意気込み、創業者の魂を文章にまとめた冊子「桃太郎文化」を社員にも渡しています。企業の成長は人の成長なくしてあり得ません。人の成長がなければ、どんなに大きな企業になったとしても、それは"膨張"しているだけに他なりません。我が社は創業から「人の成長なくして企業の成長なし」を踏まえ、「丸和の成長は"人財"成長が基本」としてきました。今後も売上高の2%以上を教育費として「人財育成」に努め、3PL事業を中心に2040年「売上高1兆円」を目指します。

ビジネスの成功で地域貢献度の高い企業に。プレミアサロンは経営の相談でも利用したい

ーー丸和運輸機関様の本社は吉川市、和佐見社長のお住まいも浦和駅近くでいらっしゃるそうですね。埼玉の魅力、ポテンシャルをどのようなところに感じられますか?

埼玉といっても広いので、土地それぞれの魅力があると思います。共通して言えるのは、住みやすいということではないでしょうか。自然から文化・スポーツ施設まで揃っている環境は、他にはないと思います。特に浦和は、浦和レッズ(弊社は2006年よりオフィシャルパートナーとして応援しています)をはじめ地域でスポーツを盛り上げようという機運が高いのも、地域への愛着が深い人が多いことの証だと思います。弊社でも、2013年からラグビーチームを持っていますが、ラグビーの実業団は埼玉県唯一。トップリーグに進めるのは一握りの限られた選手だけですが、各ラガーマンは大学まで部活で徹底的に鍛えるのに、就職先がないことで選手人生が閉ざされてしまう。それであれば、我々がチームを持とうと発足しました。いまではトップリーグで活躍する選手を育てることが私の楽しみです。
他にも、吉川が市になって以来22年間にわたり「吉川なまずの里マラソン」を、松伏町では"田園ホール・エローラ"で開催される「ウィーン・リング・アンサンブルによるニューイヤーコンサート」を、秩父では国の重要無形民俗文化財に指定されている「龍勢祭り(りゅうせいまつり)」などに協賛し、地域に合った社会貢献をしています。ビジネスはビジネスとして収益をしっかり出して、埼玉をベースにした社会貢献に力を入れています。またグローバルな貢献として、2011年から北京交通大学の学生に対し助学金を提供しています。

ーーでは、最後にプレミアサロンへの期待を伺えますでしょうか。

このプレミアサロンは最適ですね。まず、立地ですが、駅前にサロンがあるのは多忙な仕事人にとっては、非常にありがたいことです。また、空間もゆとりがあって居心地が良く、気持ちが落ち着きます。私自身、ゆくゆくは相続対策も考えなくてはいけないので、今後利用させていただきたいと思います。専門のコンサルタントも常駐されているとのこと、相続だけでなく経営面の相談にも乗ってもらいたいです。

ーー本日は、貴重なお時間をありがとうございました。
 
<プレミアサロン 正面エントランスにて>

執筆:株式会社ZUU

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